「美桜ーーバイバイ!いい夏休みにしてね♪(笑)」



「うん!バイバイ!言われなくてもいい夏休みにするよ♪(笑)」



クラスの友達が私に声をかけて帰って行く。



私、佐伯 美桜 (サエキ ミオ)
高校1年生初めての夏休みが明日から始まる。



「美桜ーー!!今日暇?」



親友の新井 來未 (アライ クミ)が聞いてきた。



「ん?暇だよ♪どしたの?」



「いやぁ~明日から夏休みだし……今からどっか行かない?」



「いいよ♪じゃママに電話するね?」



「うん!」



私はママに電話した。



「もしもし?ママ?今日ちょっと遅くなるからね?」



『え?遅くなるの?分かった……あんまり遅くなったらダメだよ?』



「うん!!分かった!晩ご飯までには帰るね?」



『ハイハイ!分かった……じゃあね』



私は電話を切った。



「來未!OKだって♪」



「やった!じゃあ行こーー!!」



今は駅……



「來未……どこ行くの?」



「ん~?どこ行く?」



決めてなかったの!?



「來未……決めてなかったの?」



「うん……ごめん……」



「じゃあさ……○△デパート行かない?」



私がふと思い付いたところを言った。



「いいね!そこ行こ♪」



私達は電車に乗って○△市に来た。