マリーは床に大量の荷物を落とした。

アンジェラは床におたまを落とした。


「どどどどどーした?
ななな菜々ななな泣くな。」


「ななななんで…
マママリー、アンタなな菜々ちゃんにななななナニを…」


「え?俺?
やややっぱ俺が悪ィの?
ななななな菜々、ゴゴゴメ…」


『な』多すぎ。
てか、テンパりすぎ。

しっかりしろ。


「ち…
違うンデスぅぅぅっ ぅぇっ」


オロオロするばかりで全く役に立たない野郎共に挟まれて、菜々が声を上げた。

泣き顔を隠そうともせず幼児のようにしゃくりあげながら、必死で言葉を紡ぐ。


「か…髪を洗ってもらうって、くすぐったいンデスぅぅ ぅっ

苺の山とかぁっ 私っ 初めてっ
ナイフとフォークはぁぁぁ
アクマでヒツジでぇぇぇ ぅぇっ

シャーベットなのにぃ、なんでか色でぇ ヒクっ
ドルマンさんってダレぇぇぇ?

私… 私… 私…
ワンピース… 嬉しかった…

楽しかったンデスぅぅぅぅぅ!!
え─────んっっっ!!!」


うん。
菜々サン、君もテンパりすぎ。