「…全部。」
折れそうな心と倒れそうな身体を根性で支えながら、マリーは唸った。
「ハイ?」
「アンタが出してきたの、全部くれ。」
「っっハイ!」
もうそろそろフワフワした格好にムリがありそうな店員が、目を輝かせた。
雑な買い物ダヨネ?
うん、わかってる。
でも、限界だから。
ま じ で。
「後、なんか部屋着みたいなの三着と、服に合いそうな踵が低い靴を三足、アンタが選んで。
それと…」
マリーが隣に目をやると、菜々はエクトプラズムを出したままディスプレイされたワンピースを凝視していた。
小さな花を散らした、青いシフォンのロングワンピース…
「それと、アレ。
コイツに試着させて。」
「ハイ!
少々お待ちクダサーイ!」
「… え… えぇぇ??!!
クァwセdrftgyフジコ??!!」
‥‥‥ナンテ?
正気に戻った菜々は、泣きそうな顔で連れ去られた。



