「ナニ?」
「なななんで今日は、サングラスしてるンデスカ?」
「あー…
俺、目つき悪ィだろ?
無駄に周りが怯えンだよ。
だから人がいる場所じゃ、いつもかけてンの。」
ソレ以外にも理由はある。
マリーの目はインパクトがありすぎるのだ。
仕事柄、人の記憶に残るのは望ましくないのだが、どうしても強い印象を与えてしまう。
薄い顔や身体を作るコトもできるケドネ?
表情筋がツラいし、肩も凝るしネ?
プライベートくらい、気も顔もユルユルでもイイじゃん。
てなワケで今日もTシャツにカーゴパンツを合わせ、テーラードジャケットを羽織ったダケ。
首からDIESELのチョーカーをぶら下げてあまりクセのないサングラスをかけてしまえば、ドコにでもいるオニーチャンだ。
でも菜々は、なにやらご不満の様子。
苺をチビチビ齧りながら、小さな声で呟いた。
「怯えるなんて…
マリーさんの目、とっても優しいのに…」
「…ハイ?」
栄養失調で視力が低下するケースもあるみたいだし…
早急に菜々を眼科に連れて行くべきかもしれない。



