「ちょ… 待て待て待て待て。
落ち着けよ。
コレ、おかしいって。」
「あ…
ぬぬ脱がなきゃいけなかったンでしたっけ?」
慌てふためくマリーの腰から小刻みに震える手を離した少女がパジャマのボタンを外そうとする。
「脱ぐなぁぁぁぁぁ!!!」
両手で目を覆って叫んだマリーは、ソファーの上にピョコンと飛び乗った。
驚く少女を尻目にソファーの背もたれを飛び越え、その後ろに身を隠す。
「イケマセン!!
女のコは、自分を大事にしなくちゃイケマセン!!
そーゆーコトは、嫁入り前の娘がやっちゃイケマセン!!!」
「え… でも…」
「『でも』もヘチマもアリマセン!!
ダメだから!!
絶対ェダメだから!!
酒とタバコと香水にはアリでもシャンプーに許される行為じゃねぇンだよ!!!」
…
意味不明。
茫然とコトの成り行きを見守っていたアンジェラは、さらに驚愕しながらソファーの裏で小さくなって喚き散らすマリーを凝視した。



