覚悟はね?
本物だからね?うん。

今からやんなきゃなンないコトも、わかってるのね?うん。

あの変態マッチョを捕まえて、ナンデモ快く教えてもらえるくらい、『仲良く』なンなきゃいけねェの。

ソレって、つまり…

運良くアンジェラを丸め込めたとしても、菜々と『仲良く』してる暇はナイってコトで。

場合によっては、速やかにハンバーガー大国にブっ飛んで、ひと仕事こなしてこなきゃなンないってコトで。



おあずけ続行決定デスヨネー?!

ナニコレ?!ナニコレ??!!

20代半ばのヤローを主人公に据えといて、少年誌臭い寸止め系ラブコメ展開なんて、ダレも期待してねーよ!

頭オカシィ! 絶対オカシィ!!
てか、俺の頭がオカシくなる!!

オカシくなって、病んで、とんでもねェ気の迷い起こしちゃって、あの変態相手にシグどころかビッグ・マグナム暴発させちゃったらどーするつもり?!

収拾つかねーだろが!

もーうーやーめーて───??!!

…なーんて叫びたいキモチはやまやまだケド、さ。

これくらいの試練、耐えてみせよーじゃない。

ようやく見つけた、愛する者たちのためなら。


「…とりあえず捕獲して、ドッカに監禁すっか、あの変態。
情報引き出さなきゃ。」


マリーはドコカ遠い目で空を見上げて呟いた。