マリーは唇を引き結んだアンジェラをまじまじと見つめた。
初めて彼という存在を見出だしたかのように。
(…
コイツ… カッケーじゃん…)
こんな男だったのか。
ソレは知らなかったな。
敵も、自らの正義も、俺の大事なモノまで守り抜いてくれちゃうそうな。
そんなの、まるで…
「アンジー… おまえ…
ヒーローだったの?」
「へ… ぅえええぇぇぇ?!」
瞳をキラっキラさせたマリーの熱視線から逃れるように顔を背けたアンジェラは、突き出した両手をブンブン振った。
「いやいやいやいやぁぁぁ??!!
ナニ言ってンの?!
違ェし!
ヒーローはマリーだし!!」
「ハイ?」
「これっぽっちも清く正しく美しくねェし、限りなくダークサイドだし、真性バカだケド。
…
俺にとってのヒーローはアンタだよ、マリー。」
床に視線を落としながら短くなった髪を弄るアンジェラの顔は心なしか赤い。
なんか愛の告白の風情だケド…
ソレ、8割は悪口じゃねーデスカ?



