「もうねーよ。」
「嘘つけ、コラ。」
顔の前でヒラヒラと両手を振るアンジェラの額を、マリーは長い指で強く弾いた。
だが、慌てて一歩後退る。
まだヤバい注射を隠し持ってる可能性もあるからネ?!
「フっ… ほんとだって。
ソレ、試作品なの。
てか、まだ未完成なンだよ。」
尻尾を膨らませる猫のようにわかりやすく警戒するマリーを見て、アンジェラは思わず吹き出した。
「は? 未完成?」
「そ。最終形態は噴霧型。
でもまだ拡散にムラが出るンだよね。」
「おま… 噴霧て…
自分も食らっちまうじゃねーかよ。」
マリーは呆れて眉を下げた。
でも、アンジェラは笑う。
口角を思い切り上げて。
目を三日月型にして。
「…やだなぁ、マリー。
毒を扱うヤツは、自分用の解毒剤は持ってるモンでショ。」
…
アンジーく─────ん??!!
ソレ、悪役のセリフだから!!
その顔も含めて、マッド・ドクター化してるから!!
YABEEEEEE!!



