「おまえはアンジーを攫った。
菜々に銃を向けた。
俺のモンに手ェ出したンだよ。
万死だろが。」


静かな声は変わらない。
表情だって動かない。

だが…


「来世ってヤツがあるのなら、また会おうゼ。
生まれ変わる度、何度でも俺はおまえを殺す。」


怒っている‥‥‥

この男は人間だ。

こんなにも激しい感情を持っている。

だが、人間じゃない。

『何度でも殺す』
その言葉だけで、何度でも魂を切り刻まれる。

研ぎ澄まされた鎌で…

オヤジが膝を震わせた。
いや、全身を震わせた。

ズボンの股の部分から足元にかけて、みるみるナニカで濡れていく。



嘘ぉん…
まさかの失禁?

モブ部下くんたちは、きっとワンワン泣きながら走り去っただろーネ。

散々な失態を披露し続けるオヤジに、マリーが無情に言い放つ。


「おまえは永遠に俺の獲物だ。」


ガァン…

死神の怒りに触れた愚かな男に 最初の死が訪れた。