血相を変えたマリーを見て、菜々は小さくガッツポーズ。
そして、隣のアンジェラとハイタッチ。

ナニコレ、ナニコレ?!
今回は、楽しそーダネじゃすまねーゾ?!

俺、尾行されてたの?
いやいや、そんな気配はなかった。

それともナニか?
コイツらに尾けられて気づかないほど、俺はナマっちまったのか?!

あぁ… 殺し屋失格…


「…
虎の穴で鍛え直してくるわ…」


「ちょーっと待ったぁ!!」


悄然と肩を落として再び家を出ようとしたマリーの腕を、アンジェラが掴んで止めた。


「菜々ちゃん、発信機の超小型化に成功したンだよ!
スゴくね?!」


‥‥‥発信機?


「精度は、今アンタが身をもって実感したろ?
スゴくね? スゴくね?」




うん…

スゴいね、アンジー君。
君の瞳の輝きが。

とりあえず、殺し屋廃業の危機は免れたようだが…

俺につけるか?!
敵は身内にアリってか?!

てか、ドコについてンだ??!!