bloody mary


(女子力といえば、ダイナマイトボディ…だケド…)


菜々は情けない顔で、自分の身体を見下ろした。
両手をそっと胸に当ててみる。

足りない‥‥‥

以前のような洗濯板ではなくなった。

だけど、まだまだナイチチレベル。
グラマラスには程遠い。

『男の人に触ってもらうと、胸は大きくなる』
と、お父さんとお父さんが呼んだ女の人が話しているのを、押入れの中で聞いたコトがある。
(↑ぅおぃ?!)

アンジェラさんに頼んでみようかな…
(↑やーめーてー??!!)


(アンジェラさん… あ!!)


女装したアンジェラを思い浮かべた菜々に、神が降りた。

目を輝かせながらチェストに手を伸ばし、スニーカーソックスを取り出す。

コレを… こうして…
おぉ…?

もう片方も… こうして…
おぉぉぉぉぉ…

ソックスをパット代わりにブラジャーに詰め、いつもより膨らんだ胸を菜々は反らした。


(コレは… イケる!)


パット、ブラボー!
女子の味方!
(↑そして野郎の敵)

今までにない手応えを感じた菜々は、勢い込んで部屋のドアを開け放った。