bloody mary


滅多にないマリーの爆笑を聞いたアンジェラが、キッチンから飛び出してきて…


「マリー、ナニが
??!!」


やはり、菜々を見て固まった。


「な…ななな菜々ちゃん?
その… ちょーっと濃いカナ?
メイク初心者にありがちなンだケド…」


「ククっ ちょっとか?ソレ。
宝塚みてーじゃねー ぉわっ
危ねェヘヘヘヒハハハハハっ」


笑い続けるマリーを睨んだアンジェラが、手に持っていた包丁を投げつけたのだ。

ソファーのクッションに刺さったソレを躱したマリーは床に転げ落ち、それでも
菜々に殺されるー
アンジーに殺されるー
と、息も絶え絶えに身を捩る。

アンジェラはもう一度マリーを睨んで舌打ちしてから、菜々の肩を優しく抱いた。


「やっぱり俺が教えるから。
そしたら、きっと上手に…」


「いえ…
しばらくメイクはイイです…」


そう答えた菜々の表情は、賢者のように虚脱しきっていた…

メイク作戦は失敗に終わった。

てか、大失敗だった。

でも、まだまだ!
これからなンだから!

諦めンな!私!!