あー…
鼻血…

眉を下げて可笑しそうに笑ったアンジェラが、もう一つ、聞きたかったコトを口にする。


「菜々ちゃん、マリーのコト
『信じられる』
とか言ってたじゃん?
アレはナンデ?」


「あ…
私、そんなコト…」


菜々がますます赤くなった。


「あの… あの…
私のコト見た人って、大抵はじめギョっとするンですよね。
それから憐れむような顔して…
でも最後は、関わりたくないっていうか…
迷惑そうにして、離れていくンです。」


「…」


「でもマリーさんは、私から目を逸らさなかったンです。
最初は驚いたみたいだったケドその後はずっと変わらない目で…
そんな人… 初めてで…」


「…」


「優しくて… あったかくて…
それで… 私…
この人ならって…
私… 私… 私ィィィィィ?!
ナニ言ってンのォォォ??!!」


ナニって…
熱い思いを語ってマシタヨ?

優しく光るハニーブラウンの瞳に見つめられ、とうとう菜々の全身が火を噴いた。