その日の夜更け…
マリーは眠れずにいた。
ドアの外に、ナニカの気配を感じるから。
出入口がリビングに通じている菜々の部屋とは違い、マリーとアンジェラの部屋の扉は廊下に面している。
おまけに、家で最も奥まった場所に位置するマリーの部屋の前の廊下を通るのは、本人以外にはあり得ない。
にも関わらず、ドアの外にナニカの気配を感じるから。
パラノー○効果なの?
ベッドから身を起こしたマリーは、頭を掻きながら扉に歩み寄ってドアノブに手をかけた。
「…
イヤガラセ?」
薄く扉を開けたマリーが、部屋の前に佇む人影に訊ねる。
気配の主は、パジャマ姿で枕を抱いて震える菜々とアンジェラだった。
「なななんか… 変な物音が…
マリー、い一緒に寝よーゼ。」
「わ… わわわわたわた私…
コワコワコワ怖… マリマリ…」
…
パラノー○効果デスネ。
全く…
ナニやってンの?コイツら。
怖ェなら、ホラーなんて見てンじゃねーよ。
てか、一緒に寝るって…
どーやって???



