bloody mary


「フハハハハ! 弱点発見!
今日はホラームービー上映会だぁぁぁぁぁ!!」


「「は?」」


呆気に取られるマリーと菜々を残して、アンジェラは意気揚々と部屋を後にした…

そんなこんなで開催された、季節外れの肝試し的映画上映会。

アンジェラがレンタルしてきたのは、全世界を震え上がらせたという、家中を24時間ビデオに撮って監視しちゃう悪趣味なホラー映画の一作目だった。

マリーの左隣には、二本の懐中電灯をタオルで頭に巻きつけ、数珠を握りしめて


「エロイムエッサーイム
エロイムエッサーイム…」


と、呟き続けるアンジェラ。

うん。
カオス。

マリーの右隣には、お祈りスタイルで指を組み


「逃げちゃダメだ
逃げちゃダメだ…」


と、呟き続ける菜々。

君は初号機の中の人?

これじゃ、ダレのための肝試しなのかわかんねぇよ…

止まらない呪文。

止まらない自己暗示。

そして、止まらないマリーの溜め息が暗くしたリビングに響く中、野郎のケツが画面に向かって飛んでくるという、ある意味衝撃のラストシーンで上映会は幕を閉じた。