「テメェ───!!
よくもアイツに余計なコト吹き込みやがったなぁぁぁ?!」
少女が言った『親切なオニーサン』がマリーだと気づいた優男が、眉を吊り上げて怒鳴った。
「あ?」
マリーが徐に顔を上げ、優男に視線を移す。
そのマリーの目を見た途端、今まで我関せずと傍観者に徹していたオヤジがタバコを投げ捨てて、
「ま… 待て!!」
声を上げて、今にも掴みかかろうとしていた優男と全く動じる気配のないマリーの間に割り込んだ。
「わかった、ニーサン!
俺らが悪かった!
もうあのコにゃ関わらねぇ!」
はぁ?ナニ勝手なコト言ってンスか、そこ退いてギャっ?!…
後ろでギャーギャー喚く優男の頭を一発殴って黙らせ、オヤジはマリーに訴える。
「コイツにも、俺が責任もって手を引かせる!
約束するから!」
「…」
「頼むよ‥‥‥」
無言を貫くマリーを見上げるオヤジの必死な眼差しは、まるでナニカを乞うているようだ。
ナニカって?
ソレはもちろん…



