bloody mary


「やっと状況が飲み込めたみたいね。」


「どーして…」


腕を組んだままの少女を青い顔で見上げた優男は、茫然と呟いた。

その間抜け面を見て、少女は唇に嘲笑を浮かべる。

いや、それは自嘲の笑みなのか…


「どーしてこんなコトしたかって?
私を買った親切なオニーサンが教えてくれたからよ。
アンタに騙されてるってね。」


「ちょ…
お嬢チャン、なんか誤解…」


言葉を失う優男に代わって、オヤジがなんとかフォローしようとするが…


「オジサンは黙ってて。
あ。
言っとくケド私、素直にオジサンの店に入る気なんてこれっぽっちもナイから。」


少女にひと睨みされて、苦笑する。

こりゃダメだ。
本格的にバレてる。


「アンタの試し方も、そのオニーサンが教えてくれた。
すぐにお金を欲しがるようなら確実に借金持ちだって。
外に呼び出したら、アンタに使われる前にお金を回収しようとする借金取りも、きっと一緒に来るって。
そこで二人の時間を与えたら、面白いコト喋りだすって。

笑えるくらいまんまじゃん。」