「今日、七夕じゃん。
菜々ちゃんもいるし、みんなで願い事しちゃおーゼ。」


七夕…

だから星か。
んじゃ、今仕上がったソレは天の川?

納得。

マリーはコクコク頷いた。


「なるほど。願い事、ね。
アンジー、なんかあンの?」


「んー…
『一攫千金』とか?」


「…
夢がねぇな。
汚れた大人の発想だ。」


バカにしたように鼻で笑うマリーを、唇を尖らせたアンジェラが半眼で睨む。


「悪かったな。
じゃ、マリーの願い事は?
夢あンの?」


「男なら『海賊王』一択だ。
どーだ?
夢でキラっキラしてンだろ?」


(あぁ…
コレだから真性バカは…)


瞳をキラっキラさせたバカから目を逸らしたアンジェラは、深い溜め息を吐いた。

コイツのオツムの成長は、小学生で止まってるンだろうか?

一度、解剖してみたい…