「てなワケなンだよぉぉ!
菜々ちゃん大丈夫かなぁぁ?!」


「…
まず目の前の俺の心配をしろ。
大丈夫にゃ見えねぇだろ?」


荷物を放りだして涙目で訴えるアンジェラを、鼻にティッシュを詰めたマリーが睨んだ。

家を出て、漫喫に行こうとしていたマリー



猛ダッシュで家に駆け込んできたアンジェラ



玄関先で顔面と頭が衝突



ハイ、鼻血ブー☆

こんな流れデスヨネ。
ワカリマス。


「アンタの鼻血なんて、珍しくもねぇし。
それより菜々ちゃんがぁぁ!」




珍しくもナイて。
殺すゾ、コラ。

マリーの恨みのこもった視線にも気づかず、アンジェラは両手で頭を抱えて金髪を振り乱す。


「どーしよ?!
やっぱ強引にでも連れて帰るべきだったか?
でも、友達だったら…
でもでも、あの空気は…
でもでもでも、菜々ちゃんの自立が…
でもでもでもでもでもぉぉぉ?!
ぐあぁぁぁぁぁ!!!
俺はどーすりゃ良かったンだぁぁぁぁぁ??!!」