今日は下着をお買い物。

そのー…
やっと成長期を迎えた菜々の色々な箇所が色々と成長し、もうタンクトップでは心もとなくなってきたのだ。

もちろんマリーはいない。
菜々とアンジェラの二人だ。

アンジェラ…
うん… アンジェラ…

ソレもどーかと思うが、マリーがランジェリーショップに入るよりはマシだろう。
相変わらず外出時のアンジェラは、長身で金髪碧眼のモデル系美女なのだから。


「あれ… もしかして、菜々?」


『あぅあぅあー』にアンジェラが笑いながらも無事に買い物を済ませ、店を出たトコロで後ろから声を掛けられた。

振り向けば、般若…
ではなく、制服を着た四人の高校生が立っていた。


「うっそ。まじで菜々?」


「うわー。変わったねー。」


タイを緩めに結んでスカートを短くした今時な雰囲気の女子高生二人が、小さな菜々を取り囲む。

…友達?

だが菜々は、気圧されたように俯いてしまっている。


「ね、ね。
あの人、ダレ?」


一歩下がって立つアンジェラをチラリと見た一人が、菜々に訊ねた。