「奈々。」



「うん?何竜?」





朝、学校へ行く準備をしていると、竜に呼ばれた。




「今日からお前に護衛を付ける。」





「護衛ねぇ。ありがとう。」




そっか、今日から護衛が付くのか。



………?




ご、え、い、?




護衛……………。





「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」




護衛!?何それ!?





「何で付けんの!?」



「あ?いつ、あいつが襲ってくるかわかんねぇだろ。」




た、確かに……。




けど、皆に迷惑掛けちゃうよね…




「いい。要らない。」




「あ?」




「迷惑かけてまで守られたくない。」



「迷惑じゃねぇ。俺達は姫を守るという務めをするだけだ。」




竜………。




「ありがとう。」




「あぁ。てめぇは余計なこと考えずに黙って守られてろ。」