有無を言わせない低い声。
けど、どこか優しさを含んだ声。




「そうだよー!入ろー!」



グイッと腕を引かれ、倒れ込むように部屋の中に入った。




「広っ!!」





広すぎる……。
しかも色々揃ってる……。


「でしょー?キッチンとかもあるんだよ!そこでご飯作ったりするの。」





す、凄い……

ここに住めちゃうよ。ここ、倉庫なのに……




「はーい!奈々ちゃん、ここに座ってー!」






春馬くんが青いソファーに座って自分の隣に座るよう叩いている。





「え?いいの?」




「もちろん!早く、早く!」





春馬くんの隣に座ろうとしたら、また腕を引かれた。