ー通学路にて
『ふぁ〜〜
気持ちの良い朝だけどねむぅ〜い、、、
手話の勉強しすぎたぁ』
大きな独り言を言っていたら、肩を叩かれた。
『ふぁい⁇』
ドキッ
胸がはずむ、、、
私の心臓うるさいよっ‼
だってそこには、、、
眩しい笑顔の瑞希がいるんだもん、、、
すると、彼が一枚の紙を差し出して、、
《おはよっ美香はいつもねむそぉーだね笑》
チャーンス‼
私は覚えたての手話を彼に向かって、、
《おはよっケータイしてたんだ、》
まさか、手話を勉強してたなんて言えなくて、、、
瑞希は私のたどたどしい手話を一生懸命見てくれて、褒めてくれた。
《すごいねっ‼上手上手‼》
私のために手話をゆっくりやってくれて、瑞希の優しさにまた一つ好きが増える。
《あ、ありがと/////》
クスクス
《なぁに⁇》
《顔真っ赤だよっ‼トマトみたい笑笑》
《ひっどーーい》
《冗談、冗談》
瑞希との時間はあっと言う間に終わってしまう。
《また、後でね。》
よしっ思い切って‼
《学校終わったら、お茶しない⁇
オシャレな喫茶店見つけたよ‼》
瑞希は、私の手話を理解すると、首を縦に振った。
やったっ‼‼
早く学校終わってほしーなー
そんなことを考えながら、教室に入る。
