「番 ユイ・サクラギ」 あたしの番だ こんなクソボロ楽器でも素敵な演奏ができること あたしの手にかかればただの木を魔法の杖にすることだってできるんだから 「ソロソロヨロシイデスカ?」 「待ってマエストロ ちょっと時間を頂戴」 深呼吸をする ダメだ 緊張する だって始めてのコンクールだから 今まで20人以上の人に注目されたことはなかった 入試だって実力試験だってこんなに緊張しなかった さぁ、桜木唯 目を開けて プラハのために