愛の協奏曲





「おい……唯…待て」



この感触……


逃げないようにしっかり掴んでるけど、どこか優しい……そんな感触が手首に伝わる







「…………もういいって言ったはずでしょ?」






「唯‼!!!人の話を聞け‼」





「ビクッ!!」







「…………俺だってそう言いたいよ!!!!でも……唯が傷つくのが怖い......



生まれて初めてなんだよ……こんなにも1人の人間………




それも女にこんなにも夢中になるのは……」







「………………聖夜……あたしは居なくなったりなんかしない………



聖夜の方が離れていかない限りあたしはずっとそばにいる




約束する




だから言って………聖夜が思ってること

その口であたしに伝えて」




「…………約束……だからな……」




「うん」







「唯…………