「あ…のさ、部活って何の部活?」

「天文部なんてどうかな」

「て言うか、何で部活作るの?」

「何か面白そうだなと思って」

…それだけ?

「そ…そうなんだ」

そして、最後に残った一つの疑問。

「あの…」

「?」

月岡くんが不思議そうに首を傾げる。

「な…何で私なのかな」

気まずかったので小さく俯いた。

「皆に聞いて回ってるんだけど、皆ダメって言うんだ」

「へ?」

すっとんきょうな声が出てしまった。

あ、あたしだけじゃ無かったんだ..

顔が火照る。
は…恥ずかしい!

それを察してくれたのだろうか。

月岡くんは話を進めた。

「最低でも、4人集まらないと部活はつくれないんだ。あ、あと顧問。でも、まだ俺を含めて2人しか集まってなくて」

「2人?」

ということは、誰かがこの唐突な誘いにのったのだろうか。

「うん。俺と相馬」

「相馬くんが!?」

今までどの部活からの誘いも断ってきた彼が。
そうか。
さすがに、親友からの誘いは断れないという訳か。

「うん。俺もダメ元で誘って見たんだけど、意外とあっさりOKしてくれたんだ」

月岡くんがニコニコした。