何の部活?
何のために?
何で私?

いろんな疑問が浮かび上がる。

月岡くんは少し屈んで、じっと私の目を見つめた。
返事を待っているのだろうか。
それにしても、綺麗な目をしている。
黒でもなく、茶色でもなく、何と言うか、透きとおる赤茶色だ。

少しドギマギする。
でも、目が離せなかった。

やっぱりこの人、かっこいい。
相馬くんと居るだけある。

でも、相馬くんとは違うかっこよさだ。
相馬くんの場合、世間一般の「かっこいい」に当てはまる。
それに比べて月岡くんは、なんて言うのか、よく分からないけど…

すごく綺麗だ。

風が吹いて月岡くんの少し茶色っぽい(染めてはいない)髪がふわりと揺れた。

「で、どう?」

「えっ!?あっ…あー、えっと…」

色々思いにふけっていたら、返事のことを忘れていた。