一番隊のお姫様




留守番させた事が仇となったか…

そもそも飛鳥は待てと行っても待った試しがない奴だ。動くなよ、ここにいろよ、と言い聞かせた次の瞬間にはいなくなっている様な奴だ。

置いてきたとしても追ってくるのは目に見えていたはずだった。


失敗したな、俺らしくねェ…

土方はため息をつく。



「あーあ、ったくどうしようもねえじゃじゃ馬だな」


土方の失礼な言葉に飛鳥がむっとした表情を見せる。

たが次の瞬間、その表情は一転する。


「近藤さん、こいつぁ追い返しても帰んねえぜ?ここはこいつの剣の腕とここまで追いかけてきた根性に免じて入隊させてみたらどうだい」


飛鳥は一瞬、目を点にしてぽかーんとした。しかしその顔には徐々に抑えきれない笑みが昇ってくる。

総司も全く同じ顔だ。(双子だから当たり前だが)

近藤に至っては…


「トォシィィィ!やっぱりお前ならそう言うと思ったよ!!ここまで一人で来た飛鳥を追い返すなんて酷なことするような奴だとは思ってなかったよ〜俺は信じてた!!!」

「オイそれ絶対疑ってたろ」


土方への信用度は兎も角、飛鳥は無事、新選組に入隊する事ができた(仮)。