場所は変わって副長室。
そこに並ぶのは土方、近藤、総司、飛鳥。加えて襖の外の三馬鹿だ。
「さっそく本題に入るぞ。飛鳥、お前が来た目的は?」
「入隊。」
「そーかそーか入隊かぁお前は確か剣の腕が立ったな……ってちがぁぁぁう!」
「うるっさいな」
土方の全力のノリツッコミは飛鳥によって台無しにされた。
「だーかーら!僕を入隊させてってば」
「でも、お前、自分が何故あっちに置いていかれたか分かってるだろう?」
近藤からの問いかけに俯き、小さく頷く。
「分かったならさっさと「女だろうと関係ない!」!?」
帰れ、そう続けようとした言葉は飛鳥によって遮られてしまった。
飛鳥置いていかれた理由。それは亜砂が女だからだ。
これから近藤たちが歩む道は辛く厳しい武士の道。
いくら剣の腕が立ったとしても飛鳥は女。それは変えようのない事実だ。
女は新選組には入れない。