お互いが手を離し、少し距離をとる。
そして、唐突に総司が口を開いた。
「飛鳥、大っきくなったね。背はあんまだけど。」
「総司だって大っきくなったね。背はそこまでだけど。」
会って早々、喧嘩勃発の雰囲気だ。
「失礼だなぁ俺少なくとも飛鳥よりは背高いけど?」
「す く な く と も、ね!!これ大事だから」
結論を言おう。
どちらもそこまで背は高くない。
総司はまだまだ成長途中で、組の中でも小さい方だ。飛鳥もやはり双子なので元から小さい。
しかしそこは男女の差が味方し、総司の方が頭半分大きいのだ。
わーぎゃーと双子が騒いでいると、何処からか隊士がわらわらと集まって来た。
その中には、試衛館時代の面々も。
「おっ飛鳥じゃねーか!」
「ぱっさん!左之さん!平助!」
「よう、デカくなったな」
新八の言葉にドヤァという顔を見せる飛鳥の頭を総司は小突く。
またまた喧嘩勃発。振り出しへ戻る。
「あーあ、新八っつぁんが余計な事言うから」
「なっ俺の所為かよ!」
「あいつらも餓鬼だけどな」
上から平助、新八、左之助。
背も丁度小、中、大。