一方亜砂はすでに島原に出向き、着物の着付けをされている真っ最中だった。




「う、何だこれキツイ」

「我慢、我慢!ホラ、せっかく可愛いんやから」

「僕、一応男何だけど…」


新撰組に女がいるなんて知れたら大事なので苦しいが誤魔化す。

着付けをしてもらっている時点で体格が男ではないと鋭い人は感づきそうだが…


「何言うてはるの!こんなつるぺたど貧乳でも一応女子やろ?」

「だから男だって言ってるでしょー⁉」




やはり女は誤魔化せない亜砂の苦しい男装だった。