亜砂が入隊して、暫く経ったある日。



いつものように総司と縁側に寝そべり、隊務をサボっていると、これまたいつものように土方が眉間の皺を深く刻み込み歩いてきた。



「オラァァ!てめーらはまたサボってやがんのか!!」

「だってぇぇぇ」

「だっても糞もねぇ!!近藤さんがよんでる」


近藤、と聞いてすぐさま立ち上がった二人に土方が亜砂だけだ、と声をかけた。

亜砂は不思議そうに首を傾げたが、特に気にするでもなく近藤の元へと走って行った。


「なんで亜砂だけなのさ」


むっつり、と不満を全面に表す総司に土方は面倒くさそうに答える。

「お前には関係ない。亜砂の任務の話だからだ。」



総司はもっと膨れた。