「ああぁぁあぁあ!!新八っつぁんのばがぁぁ!だから俺の背が伸びないんだー!!」

食事後、年甲斐もなく広間で手足をバタつかせ、腹が減ったとごねる平助をなだめる一同。

そんな平助に救いの手が差し伸べられた。

「平助、これなんだ」

可愛らしい質問と共に登場したのは局長、近藤勇。その手には厳つい顔には似合わないお菓子が乗っていた。

「うわ!近藤さんそれどうしたの!?」

「食べたい??一緒に食うか!!」


笑顔で平助を誘った近藤を、平助はまるで神でも現れたような眼差しで、両手を組み何度も頷いた。

「あーずるーい」

「近藤さぁん!僕たちも食べたーいー」


途端に愚図りだした沖田兄妹も連れて、近藤は広間を出て行った。


広間に残ったのは大人組(?)と、流石近藤さん、母性に溢れてるな、そのうち母乳出んじゃね?という感心したような無数の呟やきだった。