日も暮れ夜。
新選組隊士達は、広間へと集結していた。
上座に立つ男、近藤は手には酒瓶を持ち、大きな声で叫ぶ。
「今日は新しい隊士を紹介する!飛鳥、こっちへ」
部屋の端っこで小さくなっていた飛鳥は近藤の隣へと歩み寄ると、まっすぐと隊士達に向かった。
「沖田飛鳥です、よろしくお願いします」
はっきりと名乗り、頭を下げた飛鳥の後ろから、いつからいたのか総司が顔を出し、隊士達に言う。
「見てわかる通り、飛鳥は俺の弟だから
」
手、出したらわかるよね?
楽しげに口を歪ませた総司に、隊士達は震え上がったのだった。
