ハピバ【短編】

『泣いてなんか…』

あたしは慌てて、目をこすった


今は泣いたらダメだ…

今だけは…



『つーかもう図書室には来ないってどーいうこと?』


先輩の掴む手に、力が入る


『もう…あたしは必要ないでしょ?彼女と…お幸せに…』

あたしは涙を止めるのに必死で、先輩の顔なんて見れなかった。そんなあたしを先輩が包み込む


えっ…何で………?

あたしは先輩の腕の中にいた



『せっ…先輩!?』



『お前さぁー何か勘違いしてね?彼女って何だよ…』

いつもより低い声が耳元に聞こえる