ハピバ【短編】

どうしよう…このままじゃあ会っちゃうよ…


そう思うのにあたしの足は動かず、下から上がってくる先輩と目があってしまった…


『あれ…お前帰んの?』


久しぶりに聞く先輩の声に、ドキドキする

でももう、こんな感情持っちゃいけない…



『あたし…もう図書室には行きません』

『…は!?』


『バイバイ…先輩…』


それだけ言って、先輩の横を通り過ぎる。けど、すぐに先輩に腕を掴まれた


『何で…泣いてんの?』