『ねぇねぇどお?可愛くなぁ~い』


写メで見た詩織と絹子が、朝からあたしの前で髪の感想を求めてくる


『んー…良いんじゃなぁーい』


『何それ!?ちゃんと見てよー』

『今はそれどころぢゃないよ…』

机に顔を伏せて、消えそうな声で呟く


『はぁ!?どーしたのよ。元気ないじゃん』

『何かあったの?』



『もうあたし…どうしたらいいのか分かんないよ…』


先輩はあの人が、好きなの?


付き合ってるの…?

知りたいことはたくさんあるのに、怖くて何も聞けない…




二人はそんなあたしの頭を優しく撫でてくれた