本の整理が終わった頃には、もう8時近くになっていた


『わーもうこんな時間!?』


あたしは、慌てて鞄を持ち、図書室に鍵をかけた









靴箱を出て、門を抜ける。しかし、いつも帰る方の道を見ると、真っ暗で先が見えない…


こんな道一人じゃ帰れないよ…


そう思ったあたしは、遠回りになるけど大通りの方を通って、帰ることにした






携帯を開くと、詩織と絹子から髪を切った写メがきていた


うわー絹子パッツンぢゃん!!詩織パーマにしたんだぁ~


明日会うの楽しみ~


そんなことを考えながら、大通りを歩く

信号が赤に変わり、周りの人も立ち止まる。部活帰りの学生や、疲れた顔したサラリーマン。そんな中に、あたしは先輩の姿を発見した