ハピバ【短編】

『あ…倉田先輩』


それに気付いた薩摩先輩が、近付いてくる

『仁、今日部活ないの?』


『あぁ監督が出張らしくて、休みになった!!』


『そうなんだ…』

そう言うと薩摩先輩は、チラチラとカウンターに置かれた本を見た


『あたしまだ仕事残ってるから、先に帰っていいわよ。せっかくの休みなんだし』


『いゃ待ってるよ!』

そんな二人の会話を聞いてたあたしは

『あのっ!!あたしが代わりに図書室のことしますよ』

本の整理くらいなら、あたしにだってできるしね

『ぇっ…でもそんな悪いわよ』

『大丈夫です!!だから二人は、一緒に帰ってください』


そう言って、あたしは二人の背中を押して、図書室から出させた








『サチちゃん大丈夫かしら?山本くんもいないのに…』

『サチちゃん純也が来ない理由知ってんの?』


『ううん言ってない。知らない方が、いいでしょ』





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