ハピバ【短編】

図書室の本棚は、約4メートルくらいの高さがあるので、上の方にある本は脚立を使わなければいけない

けどこの脚立はかなり古くて、ギシギシ音が鳴って正直怖い…

だから先輩は、薩摩先輩と代わったんだと思う


はぁ…

一息ため息をついて、カタカタいわせながら登り始めた








『山本くん何読んでたの?』

薩摩先輩の問いに先輩は、持っていた本を見せる


その表紙には赤黒い字で【殺人区域】と書いてあった


『…相変わらずホラー系が好きなのね』

『おもしろいっすよ』

そう答えると、薩摩先輩の前の席に座った






先輩たち何話してんだろう…?




あたしは本を直しながらも、後ろをチラチラ見ていた。こっからは、もちろん会話は聞こえない