先輩の向かった先は、薩摩先輩の所。一言二言言葉を交わすと、薩摩先輩がこっちに戻ってきた


『先輩何て言ったんですか?』


『俺がやりますって言ったから、代わってもらったわ』


『そう…ですか』


あたしがやっても、何も言わないのに…

やっぱり、薩摩先輩のことが大切なんだ…


『薩摩先輩は良いですよね…先輩に心配してもらって』

あたしにも、少しは心配してくれてもいいのになぁ…


『山本くんサチちゃんにも優しいぢゃない』

『どこがですかー!?』

あたしは思わず大声で叫んでしまった


だってありえないもん!!

『気付いてないだけよ』

そう言うと薩摩先輩は、ニコッと微笑んだ





気付いてない……?