『ぅわーメッチャ可愛いー』

あたしの目線の先には、薄いピンクのハートと小さい天使のついたペンダント


『先輩先輩見てください!これ可愛くないですか!?』


先輩が不機嫌だったことも忘れて、あたしは興奮しまくりで話す

隣に来てペンダントを見ると、先輩は盛大にため息をはく



『お前値札見た?』

値札………?

あたしは下に目を落とし、値札を見る


あれ…………!?


あたしは指で、0の数を数えた


それはどんなに目をこすっても、まばたきしても変わらない

『にっ…2万!?』


『はい。ご愁傷様』

そう言うと、先輩はまた歩き出した




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