『何よ?』

まだあんのって顔をしながら、絹子はまたノートを取り出した


『その薩摩先輩と仲良い男の人分かる?』

『はぁ!?そんなアバウトに言われても…』

『えっと…図書室によく一緒にいる人!』


『図書室?………あー山本 純也先輩ぢゃない?』


『やまも…と…じゅんや…』

あたしはその名前を忘れないように、何度も何度も心の中で呟いた