朝日がカーテンの隙間から差し込む。
眩しさに目を開け時計に目をやると8時27分
「…ん…8時か……え…は…8?…8時?…えっ!!8時ィ?!?!?」
ガバっと起き上がるとスライディングするかのようにスリッパを履きドアを開けリビングに滑り込む。

「遅かったな。お前遅刻じゃねーの?」
ダイニングチェアーに腰掛けコーヒーをすする男。
山下 翔
「はぁああ!?!遅刻じゃねーの?じゃねぇよ!!!遅刻だっ大遅刻!!!てめーなんで起こさなかった!!」
「んなもん知るか。勝手に起きやがれ」
ズズッと音をたてコーヒーを飲み終えると食器を運び出した
「…昨日は起こしてくれたじゃねぇか」
「気の迷いだ。気にするな」
翔をギロリと睨み高速で身支度をする。
着替えてあぁ飯は食わねぇでいっかな、ゲッ準備してねーよヤベエ
「……おい」
筆箱入ってっか?おおケータイ忘れてたアブネー
「…おい。」
ぎゃっブレザー着てなかった!
「…てめぇシカトぶっこいてんのか。」
「るせぇな!なんだよ!!俺は今人生で最大の危機に陥ってんだよバーカ!!」
翔の眉間にシワが寄ったのが見えたが無視して用意した
やっべぇ!あと20分で授業開始じゃんか!笑っちゃうねw
いかんいかんふざけてる場合じゃねー

急いで用意を済ませ翔の待つ玄関へ駆け出す。
「おせぇ。12分もかかったぞ」
カカトを踏んでる状態だがもういいや
あとでカカトぐしゃってなっちゃうかなー( ̄∀ ̄)
たは☆
「てめぇが起こさなかったのが悪ぃんだろ」
俺らの通う高校はすぐ近くにある歩いて15分
走って7分ぐらいかな
「腹時計ってもんがねぇのか」
「腹時計ってwwwwwジジイかてめぇはwwwwやっぱ老化現象が進ん((グァッ…」
走ってる状態の俺の腹をグーで殴りやがった
「ってーな!!んだよ本当のことだろーが!!あ?」
腹を押さえながら走る俺。
チョット周りから変な目で見られた
「…地獄に落とす。」