朝のホームルームの後、 篠原君の机の周りには女子が集まっていた。 私は自分の席に座ったまま、、 ケータイを触っていた。 たまに篠原君の方を見て、 群がる女子達を眺める。 篠原君は、めんどくさそうに机に伏せていた。 あんなにカッコいいんだから、 きっとこんな状況には慣れているんだろう。 言いたい放題の女子達の言葉に、一言も返さず、 ただ黙って机に伏せていた。