「…未菜!」 不意に名前をよばれ、私はハッとし、我に帰った。 私は声のした方を見た。 「…」 和馬が私を見ていた。 きっと、私が転校生に見とれていた事に怒っていたのだろう。 いつもの和馬とは、 表情が少し違った。 「さあ、自己紹介をしてね。」 担任のその声で、転校生は初めて口を開いたら。