まもなくして、教師が入ってきた。 教室が徐々に静かになっていく。 一通り挨拶が終わると、まず朔が呼び出された。 他の生徒と別活動をするからだろう。 その間、俺たちには指揮者と伴奏者を決めるように言われた。 教室がまた騒がしくなる。 俺は指揮者になるつもりも、誰かを推薦するつもりもなかったから、その様子を黙って見ていた。 しばらくして、 指揮者が2名、伴奏者が3名に決まった。