ジジジッ! 「うひゃあ!!!」 びっくりしすぎて変な声になったし、そのうえ尻餅もついちゃった… だって、だって翔の手の中にセミがいたんだよ!? あたしの嫌いな虫の一種が!!! 「ししし翔!!!はははは早くどけてよ!!!」 涙目になって言うとやっとセミを離してくれた。 「ったく、しょうがねぇなぁ… お前ちょっとは直せよ、その虫嫌い。」 「あたしだって直したいって思ってるよ!? …だけど、無理なんだもん(泣)」