「あー、暑い…」


みんみんとセミが鳴くなか、私はある家の前にいた。


…今日こそは言ってやる!


そんな事を思いながら、表札の横のインターホンを押す。


ピンポーン


外まで聞こえる音を聞きながら、私はゆっくり伸びをする。


ガチャ


「不審者は帰って下さい」


冷たい声がした方へと、目線をあわす。