アラサー女子

別れ話と分かった瞬間、美津穂は力が抜けて泣いていた。

「良かった。本当に良かった。」

「ねぇー美津穂。俺の鞄取って」

俺はいましかないと思い、美津穂に鞄をとってもらうようにお願いした。俺がずっと難しい顔していた理由の品物を取り出した。

「美津穂。手貸して」

俺は美津穂の手に婚約指輪を握らせた。